芝中学校・芝高等学校 武藤校長先生のお話・穴埋め式まとめノート②

この記事は、文化放送PodcastQRで毎週月曜日に配信されている「【中学受験】おおたとしまさの『校長室訪問』」の内容を、確認クイズ付きでWeb再録したものです。

配信内容の主要部分を書き起こすとともに、その一部を「穴埋め(ブルダウン式の三択)」クイズにしております。

番組を聴きながら穴埋めを完成させて、楽しみながら学校への理解を深めていただければ幸いです。

今回お届けするのは、
芝中学校・芝高等学校(東京都港区)の校長である武藤道郎先生のお話(全4回)の第2回です。

※その他の回をお読みになる場合は、下記リンクをご利用ください。
第1回 第3回 第4回

番組の聴取は下記より↓↓

【大切なお願い】

※このWeb再録は、「【中学受験】おおたとしまさの『校長室訪問』」をより楽しんでいただくための取り組みとして、文化放送様の許諾をいただいて実施している特別企画です。

クイズを楽しんでいただいたあとは、ぜひページ末尾のアンケートフォームから、番組のご感想やリクエストなどをお送りください。

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Topics1:13世紀から続く学び舎

僧侶養成の学校としてスタート

おおたとしまさ氏(以下、おおた):
今回は第2回目ということで、芝の歴史・生い立ち
・これまでの歩みからお聞きしていきたいのですが。そもそも芝という学校はどんな背景で作られた学校なのでしょうか?

芝中学校・芝高等学校
校長武藤道郎先生(以下、武藤):

さかのぼればたぶん13世紀になると思うんですけど、「(1)」宗の「関東十八檀林(だんりん)」という、僧侶養成の学校がスタートというふうにお考えいただければと。(1)宗立校なので、愛知の東海高校、京都の東山、大阪の上宮(うえのみや)、熊本の鎮西(ちんぜい)と芝の5校は宗立校なんです。

芝は江戸時代になって――名称は色々変わったんですが、明治20年に「(1)宗学東京支校」という名前で、(1)宗の僧侶を勉強させる(場所になりました)。最高で学僧が3000人ぐらいいたということも言われているようです。それで、明治39年に(今でいう)文科省の認可を得て芝中学校が発足した…とこういう流れになっています。

<確認クイズ>
(1)に当てはまる言葉は何でしょう?





お寺の旧敷地内にある学校

おおた:
明治39年(つまり)1906年に、お坊さん養成学校ではなく一般の生徒さんを入れるようになった。
(中略)場所としてはどんなところにあるんですか?

武藤:
東京タワーのふもとですね。

おおた:
校庭から見ると、校舎の上の屋上にやたらと高い鉄塔が立っている(ように見える)立地ですよね。

武藤:
ただ、東京タワーは(作られたのが)昭和33年なので、本校から比べると全然「弟」なんです(笑)。
東京タワーが男の子だとすればですが(笑)。まあ、そういう場所です。
(中略)
そして「(2)」――「三縁山内(さんえんざんない) 伽藍(がらん)の後(うしろ」という校歌があるんですけれども、要するに、(2)の敷地の一番はずれの高いところ――(2)の旧敷地内にある(んです)。

<確認クイズ>
(2)に当てはまる言葉は何でしょう?





Topics2:校訓は「遵法自治」

中興の祖、渡辺海旭先生のことば

おおた:
さかのぼれば13世紀からということですから、600年、700年の歴史を持っている学校ということで、建学の精神や教育理念はどのような言葉であらわされますか?

武藤:
基本的には、(第)3代校長の渡辺海旭(わたなべ・かいぎょく)先生が、本校の中興の祖であると言えると思うのですが、渡辺海旭先生は、(明治20年にできた)「(1)宗学東京支校」の第1期生で、ドイツのストラスブルグ――現在はフランス領ですけれども――に留学をされまして、比較宗教学を勉強されドクトル・フィロソフィーの称号をとられてお戻りになり、芝の校長に就任されました。

おおた:
それが、沿革を見ると明治44年(1911年)ですね。

武藤:
海旭先生は昭和8年の1月26日にお亡くなりになっていると思うのですが、そこまでの間、本校の基礎を築く教育をつくられてきました。校訓の「遵法自治(じゅんぽうじち)」という言葉も、海旭先生がおつくりになった言葉です。

おおた:
これは海旭先生が作った言葉――(つまり)もともと(1)宗にあるわけではなくて(ということですね?)

武藤:
そうです、そうです。(1)宗の教えの中の「共生」――(中略)(3)」と読むんですけれども――「共生」という(1)宗の教えと「遵法自治」という2つの言葉、これらが、卒業生もそうですが我々もすごく大事にしている言葉になります。

<確認クイズ>
(3)に当てはまる言葉は何でしょう?





「遵法自治」を現代風に言い換えるなら

おおた:
(「遵法自治」と「共生」は)それぞれ難しい言葉だと思いますので、ちょっと解説していただいてもいいですか?

武藤:
遵法というのは、宇宙の真理みたいなものだと思うんです、「法」というのは。

おおた:
「法」は、今我々が使っている法律の法ではなくて。世の中に普遍の宇宙の真理とか摂理とかそういった意味ですね、仏教では。

武藤:
はい。それを守りながら、自治――自らを治めていくということだと思うんです。
非常に難しいことなので、私は(これを)何かやさしい言葉に置き換えて私は――校長になって今年で5年目を迎えてしまうんですけれども――それを「高みを目指して『(4)』を積め」と、こういうことをおっしゃっているんだろうというふうに子供たちには訳して伝えています。
(中略)

<確認クイズ>
(4)に当てはまる言葉は何でしょう?




渡辺先生はカルピスの名付け親?

おおた:
(「遵法」の)「法」という宇宙の法則を守り、それにしたがいながら、それに逆らわず――でも一方で、(「自治」は)自分を治めなさい、と。流されるのではなくてその中で自分を治めなさいと。(第3代校長の)渡辺先生がヨーロッパに留学されていたということは私、今まで知らなかったんですけれども、すごく(哲学者の)スピノザっぽいというか。(中略)

武藤:
先生の西光寺(さいこうじ)という両国にあるお寺は、海外の人たちもたくさんそこに勉強に来られて、まわりの人たちに「国際テンプル」って呼ばれているぐらい海外と、それから色々な宗派・色々な宗教の方たちとの仲を取り持つような(場所になっています)。

また、(第3代校長の渡辺先生は)「(5)」という言葉をおつくりになったんです。((5)とは)今でいうボランティアです。それをおつくりになった先生であるということと、身近なことで言えば(渡辺先生には)「カルピス」(にまつわるエピソードがあります)。三島海雲(かいうん)先生がカルピスの創業者でいらっしゃって、その先生と相談をされたのかご相談を受けたのか、初めは「サルピス」という名前だったところにカルシウムの要素を入れて「カルピス」ではどうだ?と――聞かれたのか、どうだろうと言ったのかはわかりませんが――そういうカルピスとのつながりがすごくあるんです。

(中略)
言葉をそんなふうに使うことについては非常に奥が深く、非常に勉強になるので――蘊蓄(うんちく)といった下世話な言葉では言ってはいけないのですが――深くて、私などはたどりつかないです。私は(第)15代校長なので、(江戸幕府の第十五代将軍徳川慶喜のように)そろそろ大政奉還をしてちょんまげを切って文明開化してもらおうかなと思っているぐらいなので(笑)。
(中略)

<確認クイズ>
(5)に当てはまる言葉は何でしょう?





Topics3:浄土宗の言葉「共生」

人はひとりではない

おおた:
もうひとつ、もともと浄土宗の言葉としてあった「共生」とはどのような意味なのでしょうか。

武藤:
これは浄土宗のいくつかの経典の中に書かれている言葉の中から選ばれてということだと思うのですが、まさにこれは――私の前の前の校長がよく言っていたのですが――「(6)を生かして、自分を生かせ」とね。ひとりじゃないんだよということとか。読んで字のごとくで、人とのかかわりとか、生命の連綿としたつながりとか、そういうようなことを自分たちで考える。これもまた深い言葉なんです。

おおた:
「共」というと”一対一”のような感じがしますが、そうではなくてたぶん「全体」という意味ですね。

武藤:
そうですね。だからこれも――コロナの時に子供たちに私、ビデオメッセージを週1回送っていたのですが――最後に必ず言っていたのは「『遵法自治』と『共生』の精神で頑張れ」と。……といい具合に送っていたのですが、途中で(在校生の)親からも生徒からも「先生、遵法自治と共生だけでは頑張れません」と(言われました)(笑)。そのぐらい、やはり去年(2020年)の3月・4月・5月ぐらいは、子どもたちもかなり学校に来られない状態で追い込まれていたのかもしれないですね…。

武藤:
ただ、この2つの言葉(=遵法自治、共生)は大事な言葉だと思いますね。

おおた:
本当ですね。特にこういう世界的な危機の中で高い視座を失わない、という励ましになったのではないかなと思います。

<確認クイズ>
(6)に当てはまる言葉は何でしょう?





いかがでしたか?
芝中学校・芝高等学校の武藤校長先生のお話・次回(第3回)配信分のテキストは こちら からご覧いただけます。


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