目次
- 大切にしている考え方
- 生徒の主体性を伸ばす取り組み ①学び
- 生徒の主体性を伸ばす取り組み ②行事
- 生徒の主体性を伸ばすための教育手法 ~IB教育とは
- ALL IN SCHOOL-すべての学びを校内で-
- 学校情報
大切にしている考え方
「自ら考え、判断し、主体的に行動する」が合言葉
先生の指示や命令を待つのではなく、次に何をすれば良いのか、何をしてはいけないのかを自分で考え、判断して行動することを、開智日本橋学園の生徒はとても大切にしています。
学校行事も、部活動も、学校の中のさまざまなルールも、生徒たちが自ら作り上げていく中で、少しずつ、突発的な事態にも対応できる柔軟な思考力や判断力・課題解決能力、創造力が培われていきます。
「平和で豊かな国際社会の実現に貢献するリーダーの育成」が教育方針
開智日本橋学園は、生徒が中学・高校の6年間で、自分の意思で様々な挑戦をすることが大切だと考えています。自分の意思で挑戦すれば、成功したときはもちろん、失敗した場合にも大きな糧(かて)とすることができます。勉強はもちろん、学校行事も、部活も、趣味も。色々なことに挑戦し、熱中して取り組むことで、人としての「器(うつわ)」が大きく、「幅」が広くなります。6年間に経験した数々の挑戦や達成、失敗が培った人としての器や幅こそが、将来、リーダーとして周りから信頼される上で必須だと考えているのです。
これらの本校が大切にしている考え方が、実際に学校での学びや日々の生活の中でどのように展開されているかは、
以下の「生徒の主体性を伸ばす取り組み ①学び」「生徒の主体性を伸ばす取り組み ②行事」をご覧ください。
生徒の主体性を伸ばす取り組み ①学び
先生が黒板に文字を書いたから、書き写す。 先生が宿題を出したから、宿題をする。 これらは私達が追求する 学びの姿ではありません。 生徒一人ひとりが、 自分には今、何が必要なのかを 自ら考え、判断し、学びをつかみとる。 そして意見を交わし知的好奇心を刺激し合う。 そんな「学び合いの共同体」として 進化を続けるために、 開智日本橋学園では、 生徒が学ぶ楽しさを実感し、 自ら学び・探究し続けたくなるような 学びの「きっかけ」を提供し続けています。
授業の例(1)
基礎知識を身につける時も、生徒たちが自ら興味をもって知識を仕入れたり、実際に使いたくなったりするように授業を設計しています。
この動画では、中学1年生・DLCコース(※)で1学期に行っている英語の授業をご覧いただけます。
自己紹介の表現や、三人称単数(彼・彼女)などの文法を、生徒たちが使いたくなる工夫としてどんなことをしているのか、まずはご覧ください。
開智日本橋の生徒さんはみんな、入学した時から英語が話せるからこんな授業ができるのでは?
うちの子はこんなふうに英語を話せないから、授業についていけないのではと心配になります…
授業の例(2)
この動画では、中学1年生・LCコース(※)で1学期に行っている英語の授業をご覧いただけます。
英語を中学1年生から学ぶ生徒たちに、まずは英語を好きになってもらう、英語の授業が楽しみだと思ってもらえるような工夫をしています。
「みなさんは寿司職人です」という設定から始まるこの授業は、生徒たちが英語を使う際のハードルを下げつつ、語源などの基礎知識も学び、英語への興味が広がるように設計しています。
※コースについて、詳しくは開智日本橋学園のホームページおよび「英語で行う授業(コースごとの違い)」をご覧ください。
開智日本橋の学びの特長
★生徒は先生が教えるのを待つのではなく、自分で疑問を持ち・調べ・考えて「学びをつかみとりに行く」
★教員は、学びの「プロデューサー」「ファシリテーター」として生徒の興味関心を引き出し、学びをサポート
★英語を学んだことがない生徒も、英語を好きになり、自ら使うようになっていく授業を展開
開智日本橋学園は、「探究」を教育活動の柱と位置付けている開智中学・高等学校(埼玉県さいたま市)から受け継いだ教育ノウハウの上に、今の時代に必要な教育として「国際バカロレア(IB)教育」を取り入れたことで、日本の教育の良さを活かしつつ、主体的な「探究の学び」をより強固なものにしています。開智日本橋学園のIB教育について、詳しくは「開智日本橋のIB教育・3つの特色」をご覧ください。
生徒の主体性を伸ばす取り組み ②行事
毎年行う行事だから、 今年も例年通りにやれば良い? 開智日本橋学園では違います。 実行委員の生徒たちが中心となって、 過去の経験や反省を活かしつつも 体育祭の種目などは 毎年ゼロベースで設計。 周りの生徒や教員を巻き込み、 企画、準備から運営まで 行事を自分たちで創り上げる。 そして終了後は必ず「振り返り」を行い、 失敗も成功も糧にして、 次の行動へとつなげていきます。
主体的な開智日本橋生へと変わる第一歩 ~TBC~
中学に入学した生徒たちは、まずTeam Building Camp(以下、TBC)に参加します。
TBCとは、新入生と2年生の先輩が合同で実施するオリエンテーション合宿です。入学式からまもなく行われるこの行事で、新入生は全体指揮を執っているのがいるのが先輩方ということに驚きます。本校の重んじている主体性を肌で感じ、「この学校では自分たちが中心なんだ!」というマインドを持ってもらいます。
この行事をきっかけに様々な行事にも生徒には中心となって運営・実行を行っていきます。
代表的な行事の様子
※フィールドワークについて、詳しくは開智日本橋学園のホームページ「フィールドワーク」をご参照ください。
実行委員長の声
私たち体育祭実行委員会は”開智日本橋学園らしい体育祭”を作るために、種目決めなどの細かいところから、計画を練っていきます。本校らしい生徒と教員が楽しめる体育祭を創造していく過程で、学校単位で人を動かす大変さ、そして行事を1から作る大変さを身に染みて実感し、更に思考力、想像力、計画力等を成長させることができました。
SCHOOL GUIDE 2022-2023 p.18 体育祭実行委員長の言葉より
生徒の主体性を伸ばすための教育手法 ~IB教育とは
探究するための「学び方」がスキルとして身に付く
主体的な学びを進めるためには、自ら学習を進めることができる「学び方」を身に付ける必要があります。この点、IBの学習プログラムでは、教科横断的に活用できる「学びの方法(Approaches to Learning: ATL)を学び、授業内で実際に使っていきます。
たとえば、プレゼンテーションを作成する場合も、その作成に必要な考え方(思考スキル)や調べ方(リサーチスキル)、発表内容や質疑応答の設計(コミュニケーションスキル)などを学んでいますので、安心して発表に取り組むことができます。
入学後4年間のMYPで主体的に学ぶスキルとマインドの両方が育つ
開智日本橋学園では、1年生~4年生(高校1年生)の4年間は、LC・DLC・GLCすべてのコースの生徒がMYP(Middle Years Program)で学びます。主体的に学ぶ姿勢や探究心を育む授業によって「学び方」を身に付けるとともに、教科内容と社会とのつながりを意識させる授業やフィールドワーク・行事・学校生活の中で興味関心を育て、「平和で豊かな国際社会の実現に貢献するリーダー」として育っていきます。
5年進学時には自身の望む進路に適したコースを選択することになります。詳しくは開智日本橋学園のホームページをご覧ください。
国際標準のプログラムであるIBは、海外の大学への進学の可能性を広げるものというイメージが先行しがちですが、IBの教育の本質である探究ベースの学び、即ち自ら進んで学ぶことは、国内の大学への進学を考えている生徒たちにとっても大変効果のあるものです。IBを通じて、大学受験だけでなく、一生使える本物の学力、そして一生学び続けるという強い意志を育んでいく――これが開智日本橋学園の教育です。
SCHOOL GUIDE 2022-2023 p.2 「校長挨拶」より
開智日本橋のIB教育・3つの特長
深い思考力+知識
本校はIB認定校であると同時に、日本の学校教育法第1条で規定されている「一条校」でもありますので、日本の学習指導要領とIBが定める要件の双方を満たす教育課程を実施しています。ただし、その学び方/学びの方法が異なります。日本の学習指導要領で学ぶべきとされている知識を「主体的・探究的な」方法で学ぶのが、開智日本橋学園の教育なのです。
たとえば、社会科(地理)の授業では…
この地図は何でしょう?誰が、どんな目的で使っている地図だと思いますか?
たとえば社会科(地理)でさまざまな国について学ぶ前に、まずはこんな地図を見て生徒に考えてもらいます。これは、誰が、どんな目的で使うために作った地図でしょうか?
・・・実はこれ、オーストラリアの学校で使っている地図なのです。オーストラリアから見ると、アジアは身近で、日本も近い国に見えてきますね。こんなふうに、使う人や使う目的によって地図は変わり、使う地図が変われば世界に対する人の見方は変わるのかもしれない・・・生徒たちはこうしたことを実感していきます。
中学の地理でタイムゾーンについて学ぶときは、標準時と時差、そして時差の計算の仕方を習うことが多いのではないでしょうか。
でも、開智日本橋学園では少し様子が異なります。GLCコース(※)の授業の様子を見てみましょう。
※コースについて、詳しくは開智日本橋学園のホームページおよび「英語で行う授業(コースごとの違い)」をご覧ください。
基本的な知識はそれぞれが自宅で調べて学び、授業時間にはそれらを持ち寄って互いの知識をつなぎあわせ、学び合う。こうして、基本的な知識も単なる暗記や詰め込みではなく、関心を育て、さらにその先を探究したくなるきっかけとなります。
「学びは一人だけの活動ではない」「教員に疑問を言える自信を持ってほしい」「教科書をうのみにしないで」と背中を押す教員のもとで、生徒たちは学びを好きになっていきます。
発信力
開智日本橋の授業は、それぞれが自らのリサーチの成果を持ち寄り、学び合う場です。理解したこと・考えたことを、「プレゼン」・「論文」・「議論」で発信していきます。
定期試験でも、論じる力が問われます。たとえば中学3年生・理科の定期試験では「科学技術の発展と社会の課題との関連について」論じることを求めました。どのように書けばより自分の考え方が伝わりやすいか、生徒たちは日々工夫することを学びます。
このように、リサーチや論文作成、議論やプレゼンテーションのために必要なスキルは、日々の授業や試験を通じてしっかりと学び・身に付けていくことができます。
発信力を鍛える上で、ICTの活用も大いに役立っています。
具体的な事例については、開智日本橋学園のホームページ「ICT教育」をご覧ください。
使える英語力 ~英語で学ぶ・英語で活動~
英語を「使う」環境
開智日本橋学園の英語教育は、「使う」ことを念頭に置いてカリキュラムや環境を整えています。
教職員62名中19名、つまり全体の29%がネイティブ+バイリンガルであり、”使える”英語教育の指導を行うことができます。彼らは、担任から副担任、そして部活動の顧問など、常に生徒の近くにいる存在でもあるため、校舎内では常に英語が飛び交っています。
授業の特徴として美術、技術・家庭の授業はすべてのコースで英語を使って取り組みます。実技教科を英語で取り組むことにより、英語を「学ぶ対象」から「コミュニケーションツール」へと意識を変えていきます。
より詳しくは、開智日本橋学園のホームページ「使える英語教育」をご覧ください。
リーディングクラス(LC)
中1・中2では各教科の探究型の学びを実践しながら主体的に考え、判断する基盤を育むことを目指します。徐々に「英語で」学ぶ力も鍛え、中3では美術や技術等の実技科目の授業を英語で実践していきます。
デュアルランゲージクラス(DLC)
4年次終了時までに幅広い教科で日本語でも英語でも探究型の学びを実践することを目指します。バイリンガル担任のもと、1年次途中から英語でホームルーム活動を実施し、総合、美術、技術、英語、社会の授業も徐々に英語で学んでいきます。
グローバル・リーディングクラス(GLC)
帰国生やインターナショナルスクール卒業生等、入学当初から英語で学習できる生徒のためのコース。ネイティブ担任のもと英語でクラス活動を行い、総合、美術、技術、英語、社会の授業は英語で学びます。
ALL IN SCHOOL-すべての学びを校内で-
開智日本橋学園では、すべての学びを校内で完結できるようにしています。たとえば、夏期講習は全学年で取り組みます。大学入試を見据えた実践的な講座から、普段の取り組みでは行えない実験講座などが開講されています。冬期・春期講習も実施しています。
また、5年生の秋からは放課後に特別講座を開講しており、志望校合格を確実なものにするため、徹底した受験準備を進めていきます。開智学園の伝統的な受験勉強体制を本校でも引き継いでいます。
学校情報
開智日本橋学園中学・高等学校
〒103-8384 東京都中央区日本橋馬喰町2-7-6 TEL:03-3662-2507
公式HP: https://www.kng.ed.jp/
交通アクセス
●JR総武線・都営浅草線『浅草橋駅』下車 → 徒歩3分
●JR総武線快速『馬喰町駅』下車 → 徒歩5分
●都営新宿線『馬喰横山駅』下車 → 徒歩7分
●『秋葉原駅』下車 → 徒歩12分
※乗り換え時間等は含みません
こちらから、より詳しい情報をご覧いただけます。