聖園女学院中学校

Q 1-1:登校時刻と下校時刻の目安を教えてください。

登校時間は7:30~8:25です。多くの生徒が8:00頃に登校しています。
下校時間は17:30(冬期17:00)です。
放課後自習支援や放課後学習支援に参加する場合は、19:00まで校内で勉強することができます。

Q 1-2:通学時間や通学手段の制約はありますか?

通学時間の制約はありませんが、通学平均時間は約1時間です。自転車利用は自宅から最寄り駅までで、届け出が必要です。

Q 1-3:朝学習はありますか?

漢字・古語・英単語・数学などの小テストが組まれています。小テストによって、学びのリズムづくりと知識の定着を目指しています。

Q 1-4:土曜日も授業がありますか?

平常授業はありませんが、学校行事のために年数回登校します。土曜日に活動をする部もあります。

Q 1-5:食堂や昼食を購入できる場所はありますか?利用制限はありますか?

お弁当や総菜パン・菓子パンを予約なしで購入することができます。旬の素材を取り入れたメニューは大好評で、長期休暇中も利用することができます。また、パンの自動販売機も設置されており、生徒の小腹を満たすのに活躍しています。

Q 1-6:携帯電話に関するスタンスをお聞かせください(禁止、一時預かり等)

登下校の安全面を考慮し、携帯電話の所持を届け出制で認めています。登校時に電源を切って担任に預け、下校時に返却してもらいます。校内では対面でのコミュニケーションを大切にする観点から生徒同士のSNSでのやりとりは行っていませんが、調べ学習にはひとり1台貸与されているiPadやPC教室を活用しています。

Q 1-7:通学にリュックは使えますか?

スクールバッグの他、希望者は学校オリジナルのリュックを購入することができます。2020年度より荷重バランスを考慮し、体にフィットする新デザインとなりました。耐久性があり、生徒が日々持ち歩くiPad専用ポケットもついています。

Q 1-8:教科書や荷物はどの程度まで学校に置いて帰ることができますか?

ホームルーム教室にはひとり1つずつロッカーが割り当てられ、その日の家庭学習で使用しない教材は学校に置いて帰ることができます。辞典や資料集などの重い教材を置いて帰ることが多いようです。

Q 1-9:制服・靴下の特徴を教えてください。家庭での洗濯は可能ですか?

ジャンパースカートとボレロが基本で、高校生のジャンパースカートは胸下からのプリーツをベルトでしぼって着用します、暑い季節向けには中高共通の盛夏服もあり、生徒に人気です。盛夏服のブラウスは洗濯可能で、清潔に着ることができます。他にも季節や体調に合わせて着用できるスクールセーターがあります。靴下は無地の白ソックスを各自でご用意いただきます。

Q 1-10:指定靴はありますか?革靴ですか?

原則は黒の革靴(市販品)で、ローファータイプ・ベルトタイプ、どちらも結構です。身体的理由で革靴の着用が難しい場合は担任と相談の上、黒のスニーカーを履くことも可能です。

Q 1-11:特徴的な校則や入学前に知っておいて欲しいルールはありますか?

例えば身だしなみについての校則がありますが、生徒たちには「校則を守ることによって自分の安全を守ることができる」との意識があるようです。 学業に専念するため、在学中はアルバイトと芸能活動を禁止しています。

Q 1-12:うちの子はスケジュール管理が苦手なのですが・・・

日々のスケジュールや振り返りを記録できる「聖園ノート」を全校生徒に配布し、生活の自律を目指します。自己管理の大切さを学び、自分に合う学習法を身につけるため、中学1年生は週に1回ノートを担任に提出し、学習の定着度合いやより良い生活に向けた改善点を一緒に探っていきます。定期試験や模擬試験には別冊を使い、目標設定や結果の振り返りを行います。

Q 1-13: ICTの活用方針や活用状況を教えてください。

文房具と同じようにデジタルデバイスを使いこなせるよう、そして正しいインターネットリテラシーを身につけられるよう日々指導しています。
全学年がひとり1台iPadを持ち、課題の配信・提出や調べ学習、プレゼンテーション、e-ポートフォリオの作成などに活用しています。部活動や諸連絡にも使用します。この休校期間中は自宅にいる生徒への課題配信や体調確認に大いに役立ちました。

Q 1-14:学期・時間割について教えてください。

4月~7月を前期、9月~3月を後期としています。火曜日と水曜日は7校時まで、その他の曜日は6校時終了後、生徒・教員全員で清掃活動を行います。

Q 1-15:1クラス何名ですか?クラス編成にあたって配慮していることは?

1学年70名~100名前後です。本学院は6年間を通して文系理系のコース分けをしていないため、様々な方面の進路を目標に掲げるクラスメイトと切磋琢磨することになります。

Q 1-16:クラス替えはどのぐらいありますか?

年に1回クラス替えを行います。中高一貫校ですので、高校生にもなると全員が顔見知りとなり、まるで一学年がひとつのクラスのような一体感が生まれています。

Q 1-17:定期考査は年に何回ですか?

5月の前期中間試験・7月の前期期末試験・10月の後期第一中間試験・12月の後期第二中間試験、そして3月の学年末進級試験の計5回です。

Q 1-18:長期休暇以外に、実質的な休みや自宅学習期間はありますか?

毎月第2土曜日は休業とし、自宅学習日となっています。

Q 1-19:何時まで学校に残ることができますか?

4月からの夏時間の、最終下校は17時30分です。後期第一中間試験後からは冬時間となり、最終下校は17時です。放課後学習支援を利用する生徒は季節に関係なく19時まで学校で勉強することができます。

Q 1-20:放課後に使える自習室はありますか?

静かな環境で課題と向き合うことのできる自習室と、友だちと教え合いながら学びを深めることのできる2つのパターンの自習室があります。学年問わず19時まで利用することができ、女子大学生メンターの指導を受けることができます。

Q 1-21:長期休みに補講・特別講習などの通学イベントがありますか?

指名制の「補習(英・国・数中心)」と希望制の講習があり、生徒は部活動や委員会の予定と組み合わせて受講しています。希望制の講習は大学受験に直結する講座からユニークな講座まで年間200講座近くが設定され、最近では「パン屋さんから習うパン作り」「系列幼稚園での保育体験」「護身術」「カメラマンに教わるキレイな写真の撮り方撮られ方講座」などが行われました。

Q 2-1:部活動に関する基本的な考え方を教えてください。

部活動は学年の枠を越えて共に磨き合い、支え合い、活かし合う場です。仲間とともに夢や目標に向かって進み続ける経験は「なりたい自分を目指してチャレンジする心」を育むと考えています。学校長は「部活動が生徒たちの活動範囲を広げると同時に、永く人生を豊かにするものであってほしい」と生徒に語りかけています。

Q 2-2:中学生が参加できる部活動・同好会は?

中学生・高校生ともに、すべての部活動に参加することができます。(茶道・美術・演劇・軽音楽・コーラス・科学・書道・手芸・ソフトボール・バドミントン・バレーボール・テニス・バスケットボール・弓道・剣道・ダンス・陸上競技の計17部)基本的には中学・高校合同で活動しています。
聖歌隊・ハンドベルクワイアは部活動と兼ねることができます。

Q 2-3:高校生が参加できる部活動・同好会は?

中学生・高校生ともに、すべての部活動に参加することができます。(茶道・美術・演劇・軽音楽・コーラス・科学・書道・手芸・ソフトボール・バドミントン・バレーボール・テニス・バスケットボール・弓道・剣道・ダンス・陸上競技の計17部)基本的には中学・高校合同で活動しています。 聖歌隊・ハンドベルクワイアは部活動と兼ねることができます。

Q 2-4:部活動の活動曜日、時間、費用を教えてください。

基本的には平日2~4日程度ですが、土曜日に活動を設定している運動部もあります。活動時間は平日夏時間で1.5時間程度、土曜日は半日以内です。費用は部によってそれぞれですが、例えば弓道部は弓具に約35,000円、弓道衣に約13,000円程度かかります。弓具は学校のものを借りることも可能です。購入のタイミングは入部直後を避け、部活動に慣れてきた夏~秋以降に設定しています。

Q 2-5:朝練をしている部活動はどのぐらいありますか?

公式戦や公演、武道の審査を控えている部は朝練を行っていますが、あくまでも自主的な活動の位置づけです。

Q 2-6:休日の部活動はありますか?

土曜日活動を行う部もありますが、原則月に2回程度(1回あたり半日以内)で参加は任意です。 公式戦が土日に入ることもあります。

Q 2-7:中学生の部活加入率はどのぐらいですか?

中学生は9割以上が部活動に所属していますが、加入は任意です。 入学前からの習い事に専念することもできますし、聖園で夢中になれる活動を見つけることも可能です。

Q 2-8:兼部は可能でしょうか?

兼部の制度はありませんが、入部・退部は自由ですので、在学中に複数の部活動を経験する生徒もいます。聖歌隊・ハンドベルクワイアは部活動と両立することができます。

Q 2-9:部活動と同好会などの違いを教えてください。

同好会はありません。

Q 2-10:新しい部活動や同好会を立ち上げたいと生徒が申し出た場合の対応は?

以前「サッカー部を立ち上げたい」と申し出た生徒がいました。その時には生徒手帳に記載されている「部細則」を参考に部員募集の見通しや活動計画などをじっくり考え、活動内容や使用施設を含む提案書を作成するようアドバイスしました。

Q 2-11:大会等で実績をあげている部活はありますか?

弓道部は関東大会・東日本大会・全国大会の実績があります。最近では神奈川県中学層別新人弓道大会女子団体3位になりました。
手芸部の作品はホビー大賞の特別賞(クロスステッチ作品)や奨励賞(羊毛フェルト作品)を受賞しています。

Q 3-1:行事にはどのようなものがありますか?

全校生徒が参加する行事としては聖園祭・球技大会・クリスマス行事・年に5回のミサが挙げられます。その他現地研修(修学旅行)や、教科の学びに関連した校外学習が行われています。

聖園祭
球技大会
クリスマス行事

Q 3-2:宿泊を伴う既定行事は何でしょうか

(中3)5月 現地研修(京都奈良)全員
(中3)1月 NZ中期留学 希望者・選考あり
(高1)7月 カナダ研修 希望者
(高1)1月 NZ1年留学 希望者・選考あり
(高2)5月 現地研修(長崎平戸)全員

宿泊行事

Q 3-3:各行事ではどのような点を大切にした指導をしていますか?

先を見据えて段取りを考える計画力や、コミュニケーションの重要性など、各学年の発達段階に応じた指導を行っていますが、全体的には生徒の「気付き」を促す指導を大切にしています。その過程には失敗もやり直しもあり、一見遠回りのように思われるかもしれませんが、自ら得た気付きは一生ものです。このような関わりは中高一貫校ならではのものだと考えています。

Q 3-4:保護者に公開されている学校行事は?

在校生保護者には球技大会・聖園祭・クリスマス行事・年に2回の授業参観が公開されています。参加は任意です。総合・探究学習の一端をご覧いただける日も設けています。

Q 3-5:生徒さんに特に人気の行事は何ですか?

競技と応援合戦で熱気に包まれる球技大会や、公演や展示発表などの催しが行われ多くの来場者でにぎわう聖園祭、そして祈りの心で参加するクリスマス行事は、特に聖園生にとって特別な行事となっているようです。

Q 4-1:入学後、保護者が学校に出向く機会はどのくらいありますか?

年に2~3回の学年保護者会と、夏休みの保護者面談(担任と保護者・高校3年生は本人を交えた3者面談)があります。授業参観や行事の観覧は任意です。バザーは実施していないため、物品提供や販売運営のお願いをすることはありません。 保護者対象の聖書研究会やボランティア活動には希望者が参加しています。

Q 4-2:PTAの役員はどのくらいの頻度で回ってきますか?

聖園女学院の「後援会」では、中学入学時に役員のお申し出をいただきます。任期は1年ですが、多くの場合、高校卒業時まで続けてお引き受けいただいています。1学年4~6名です。

Q 4-3:学校と保護者の間の連絡はどのように行われますか?

緊急連絡は「一斉配信メール」を登録のアドレスに送信します。その他の連絡(行事のお知らせ等)は、classiに配信しています。個別の案件については電話でのやりとり、そして個人面談を随時実施しています。

Q 4-4:進級する際の条件は?(特に中学から高校へあがる際)

中学3年次に学校長による「高校進学面接」、そして生徒保護者からの「誓約書」提出がありますが、6カ年一貫教育の学校ですので基本的には全員が高校に進学することができます。高校生になると出席面と学習面の両方が進級に必要となります。

Q 4-5:退学や停学について、考え方や基準を教えてください。

校則には「性行不良にして改善の見込みなしと認められた者」等の基準が記載されています。 聖園とは別の環境で内省・再出発したほうが本人の成長につながると判断された場合に、停学や退学が下される場合もありますが、その判断に至る前には教職員・スクールカウンセラー・スクールサポーターによる関わりが用意されています。

Q 4-6:校則違反にはどのように対処していますか?

校則違反は生徒の心のサインであることも多いため、なぜ違反に至ったのかについてじっくり耳を傾けるところから始めます。表面的な事象を頭ごなしに叱るのではなく、生徒が納得したうえで違反を改善できるよう、粘り強く向き合っています。ご家庭との連携を大切にしながら対応していきます。

Q 4-7:いじめをどう把握し、どのように対応しますか?

日頃から記録ノートのやり取りや面談等による生徒の現状把握に努め、相談しやすい信頼関係の構築を大切にしています。学校全体では、安全で安心感のある生活環境を守り、いじめの防止や早期発見に取り組んでいます。問題に対する対応は、全教員で情報を共有し合いながら、それぞれの立場で迅速かつ的確に対処していきます。

Q 4-8:生徒が登校できなくなった場合、どのような選択肢がありますか?

専任の養護教諭が2名常駐している保健棟の中にある「リフレッシュルーム」に登校しながら、自分のペースで教室復帰の準備をすることができます。本人の体調や心の状態を見極めながら、補いのレポート等を課すこともあります。いずれにしても、教職員がチームとなり、スクールカウンセラーに相談しながら本人とご家庭をサポートしていきます。

Q 4-9:学校のセキュリティ確保のための取り組みは?

2カ所の警備室には、生徒の登校時間から下校時間まで警備員を配置しています。藤沢本町からの登校路の途中で、警備員による交通安全の見守りを実施しています。また、校内には18台の防犯カメラを設置し、職員室でモニタリングしています。各教室は職員室と内線電話でつながっており、緊急時の連絡に対応しています。AED(自動体外式除細動器)は4台設置しています。

Q 4-10:災害時の対応について教えてください。

荒天時の登校判断は朝6時に一斉配信にて行います。生徒の通学範囲が広域であることを考慮し、交通手段が確保できる時間帯に早めに下校させることもあります。緊急地震速報は即時全校放送されるようになっています。 文化・体育施設「マリアホール」は藤沢市の避難場所にも指定されており、被災時の学校滞在に備え、3日分の非常食、飲料水、防寒用具、簡易トイレなどの備蓄もしています。東日本大震災の時には生徒100名以上が学校で安全に一晩を過ごしました。

Q 4-11:家計が急変した場合にどのような支援がありますか?

不慮の環境の変化により、生活困窮に陥った保護者の生徒を対象に、学校独自の奨学金があります。

Q 4-12:学納金以外に、寄付金などの追加費用はありますか?

施設の整備や充実を実現していくための資金として「教育環境充実資金」への寄付をお願いしていますが、任意です。

Q 4-13:転入・編入制度はありますか?

高校1年生の夏まで、県外からの転入者や海外からの帰国者(原則)を対象に転入・編入の制度があります。試験日はご家庭と相談のうえ、随時実施しています。

Q 4-14:転勤などで転出し、戻ってきたときに復学は可能ですか?

転出が1年以内の場合は復学が可能です。1年以上にわたる場合は復学時に転入試験を課し、現在の学力到達度を確認します。

Q 5-1:教育において大切にしている考え方を教えてください。

生徒一人ひとりには与えられた「使命(ミッション)」があると考えています。教育目標は「踏み出す人に」。生徒が自分の使命を見つけ、自分の力を磨き、互いに認め合うことができるよう、聖園女学院では授業や各種プログラムを通して種まきと後押しを実践しています。 また、生徒も教員も尊厳あるひとりの人間同士であり、「ともに歩み、一緒に考える」関わりを大切にしています。

Q 5-2:生徒さんへのスタンスは「管理型」「自主性尊重型」のどちらに近いですか?

生徒がのびのびと過ごせる環境を整えることは、学校の大切な役割だと考えています。それぞれの自主性も当然尊重されます。しかしその自主性は、他者への配慮と幅広い視野に基づいた姿勢であることが求められます。そのため、まずは互いに気持ち良く過ごすための約束事(ルールやマナー)を学びます。これを「管理型」と捉える向きもあるかもしれませんが、自主性を尊重するための準備とお考えいただけましたら幸いです。

Q 5-3:「保守的」「先進的」のどちらに近い学校ですか?

カトリックの女子校ということもあり、保守的なイメージがあるかもしれませんが、例えば中1から高3までの全員にiPadを準備しwi-fi環境を整えたのは2017年のことでした。また、ニュージーランドのターム留学や本格的な校内留学の運営は、神奈川県では本校が先駆けです。生徒の学びや成長につながる取り組みは率先して導入する風土があり、その意味で「先進的」であると考えます。

Q 5-4:どのような生徒に入学して欲しいですか?

「何ができるから素晴らしい」ではなく、「あなたは存在するだけで素晴らしい」。これがカトリックの教えです。自分の成長のためにも「相手の意見に耳を傾ける姿勢」と「意欲的に学ぶ姿勢」をもって入学してほしいと考えています。

Q 5-5:生徒には学校生活を通じてどのような人へと育って欲しいですか?

目には見えない物事の背景や事情にも思いを馳せられる人、そして自分の使命を見つけて他者や社会に貢献する人になってほしいと考えています。 人や社会との関わりを恐れることなく向上心をもって自分を磨いていってほしいという願いをこめて、2019年度より新教育目標を「踏み出す人に」としました。

Q 5-6:Q5-5実現のため、どのような教育環境を整えていますか?

相互尊重とコミュニケーション能力の育成を目指すPA研修や、総合・探究プログラムなど、失敗を恐れることなく他者と関わり、自分の考えを適切に表現することを学ぶ機会を多く設けています。校外での研究発表、海外留学やほとんどのボランティア活動は任意ですが、今自分の成長に必要な取り組みを自ら選んで踏み出していけるよう、教員は生徒一人ひとりの成長を見ながら適切なタイミングで後押しをしています。

Q 5-7:女子教育/男子教育の考え方を教えてください。

女の子は想像力が豊かなため、何かにチャレンジしたいと思っても「私が手を挙げたら周りはどう思うかな」「私よりふさわしい人がいるのでは」などとあれこれ考え過ぎた末に、上がりかかった手を下ろしてしまうことが多々あります。そのため、上がりかかった手を見逃さずに、最初の一歩を後押しするよう心がけています。このように、女の子の特性に合わせた働きかけは日々意識していますが、安心して踏み出せる雰囲気の中で、「人として」何がしたいか、どんな「人」に成長したいかを考える機会をたくさん設けています。

Q 5-8:とことんのめり込むこととバランスの良さ、どちらが求められる学校ですか?

高校1年生まではすべての授業が必修科目となっており、幅広く学ぶことで視野を広げるとともに教養基盤を固めます。その意味ではバランスの良い学びを重視していると言えます。しかし、聖園生は「まずは好きなことにとことんのめり込む。そこで自分自身を認め受け入れる気持ちを育んで、次のチャレンジに向かっていく。」というタイプの生徒が多いように感じています。中高6年の一貫校ですので、生徒を長い目で見守ることが可能です。

Q 5-9:興味・関心を広げる機会が多い学校ですか?

校地の豊かな自然環境を活かしたフィールドワーク、校外学習、芸術鑑賞教室、ボランティア活動など、生徒の興味・関心を広げる機会が盛りだくさんです。図書館の蔵書は5万冊を超え、知的好奇心を満たす環境も整っています。

Q 5-10:コース制はありますか?入学後にコースを変えることは可能ですか?

コース制は導入せず、多彩な選択科目で生徒の希望進路の実現を応援しています。

Q 5-11:特待生制度・奨学金制度はありますか?

入試における特待生制度はありません。 中学2年生以上を対象に、学内奨学金制度があります。高校生は、公的な奨学金制度もあります。

Q 5-15:宗教教育の考え方や特色について教えてください。

カトリックの神父でもあるカルマノ校長は「宗教は自分を映す鏡。宗教を学ぶことを通して、自分の人生の核となるものを見つけ、何を大切に生きていくかを考えてほしい」と常々生徒に呼びかけています。
週に1コマ宗教の時間があり、年に5回ミサにも参加しますが、信仰をもつことや教会に行くことは個人の意思に任されています。

Q 6-1:入学試験日はいつですか?

2020年度入試募集要項は5月頃発表予定です。

Q 6-2:入学試験科目は何ですか?入学試験では何を重視していますか?

国語・算数・社会・理科(2科4科選択)や、教科横断型の「総合力」入試などがあります。 従来型の入試では「入学後の聖園の授業に対応できるか」という意味で、学力を重視しています。総合力入試においては、自分の考えを相手(採点者)に筋道を立てて説明しようとする姿勢と力を重視して見ています。

Q 7-1:入学までに身につけておいてほしいことは何ですか?

私学ですので電車通学の生徒が大半です。まずは毎日の通学に耐えられる体力と、早寝早起きの生活リズムを身につけておいてほしいと思います。学習面については入試に合格できる学力があれば、特に心配要りません。

Q 7-2:宿題は多いですか?

授業の予習復習や小テストの勉強も含め、平日は2時間の自主学習が必要です。しかし、日ごろから計画的に進めていけば困ることはありません。

Q 7-3:家庭学習をどのように管理していますか?

生徒がつけている聖園ノートの記録や、classiなどで確認しています。特に定期テスト前の取り組みは内容や時間も含めて詳細に記録し、次回につなげていきます。

Q 7-4:英語と数学の教科書は何を使っていますか?

中学1年生の英語は三省堂の「NEWCROWN」、数学は教育出版の「中学数学1」を使用しています。副教材や教員のオリジナルプリント等も併用しています。生徒のiPadには教科書に準拠した英語のデジタル教材も入っており、リスニングとスピーキングのトレーニングに役立てています。

Q 7-5:授業進度とその考え方について教えてください。

中学では基礎学力の充実をはかるとともに、中高一貫校の強みを生かして、国語と数学を中心に無理のない先取り学習を実施しています。

Q 7-6:少人数や習熟度別の授業は行われていますか?

中学の英会話は専任のネイティブ教員による分級授業です。英検準2級~2級に準ずる語学力を有する希望者で校内の試験に合格した生徒は、ネイティブ教員によるall in Englishの上級レベルの授業(いわゆる「取り出し授業」)を週4時間受けることができます。
高校の英語は「英語表現」を分級で実施し、「コミュニケーション英語」と選択科目を習熟度別クラス編成としています。

Q 7-7:アクティブラーニングやPBLへの取り組みについて教えてください。

「いつでも、どこでも、誰とでも、チームを組んで、課題を発見し解決する力」を育むことを目標に、多彩なプログラムが用意されています。例えば、充実したICT環境を活用して解のない問いに挑む探究活動では、名古屋の南山大学や理系学生メンターと連携し、枠にとらわれない発想と表現方法、そしてチャレンジ精神を磨きます。

Q 7-8:STEM教育への取り組みについて教えてください。

中学1年生では、ロボットをプログラミングし自律行動させる「サイエンスコミュニケーションプログラム」があり、2人一組でPDCAサイクルを繰り返しながら課題達成を目指します。
高校1年生では、探究のテーマをSDG’sの「産業・技術革新」をベースに設定し、理系のオンラインメンターの助言を得ながら興味・関心を深めていきます。
希望者はスタンフォード大学、シリコンバレーでのSTEAM教育をテーマとした研修プログラムに参加することも可能です。

Q 7-9:英検・漢検・数検などの検定試験を取り入れていますか?

検定試験を「知の公式戦」と捉え、生徒には積極的に受験するよう勧めています。たとえ合格という結果は得られなくとも、そこまでの努力は必ず次につながるからです。 聖園女学院では以下の試験を授業中に実施しています。 英検(中3全員・高2全員) GTEC(中2全員・高1全員) 中学卒業時に英検準2級を、高校卒業時に全員が英検2級以上を取得することを目指しています。

Q 7-10:外部模試はどの学年でどのようなものを受けていますか?

中学生はベネッセの「学力推移調査」を、高校生はベネッセや駿台の「記述模試」「マーク模試」などを年に複数回受験し、現在の学力を客観的に把握しています。ベネッセの結果はclassiからも確認でき、進路面談の際に活用します。

Q 7-11:成績不振者に対してはどのように対応していますか?

小テストが基準点に達しなかったり、定期テストの結果が振るわなかった場合は、平日や長期休業中に補習を行っています。学習習慣の確立のため、放課後自習支援の利用を勧めることもあります。その場合は担任と女子大学生メンターが連携し、本人をサポートします。 成績が伸び悩んでいる生徒は、「整理整頓ができない」「生活リズムが整わない」等の困り事を抱えていることがあります。その場合は本人やご家庭からよく話を伺い、学習の妨げとなっている問題を解決していけるよう、担任や学年団が中心となって支援していきます。

Q 7-12:補習受講の基準はありますか?

長期休業中の補習については定期試験の点数が基準に満たない場合が対象となり、当該教科が判断します。平常時は朝礼前や休み時間、そして放課後等に随時実施しています。

Q 7-13:卒業生等が来校し学習を支援するチューター制度はありますか?

放課後自習支援では、女子大学生のメンターが常駐し、見守りや質問対応を行っています。高度な理系の質問にはオンラインメンターが対応します。現役大学生ならではの視点で、大学生活やおすすめ勉強法を紹介するイベントも行われ、生徒に喜ばれています。

Q 7-14:その他、基礎学力を高めるための工夫があればお聞かせください。

短時間での演習の積み重ねで基本事項の定着を図ることを目的として、教室朝礼時に朝学習(朝の小テスト)を実施しています。

Q 7-15:英語学習の特色をお聞かせください。

中学では徹底的に基礎の定着を図り、発表の訓練を重ね、自信をもってコミュニケーションできるように学びます。本人の努力があれば、学校の授業だけで帰国生レベルの英語を身に付けることができます。高校では習熟度別授業を取り入れ、それぞれの進路に向けたきめ細やかな指導をしています。各自のiPadを使ってフィリピンにいる先生とのオンライン英会話も実施します。

Q 7-16:数学学習の特色をお聞かせください。

中学では代数分野と幾何分野に授業を分けて、基礎学力の定着に力を注ぎます。高校では必修として高校2年生(数Ⅱ)まで学び、進路選択の幅を広げます。

Q 7-17:その他の教科で、特色ある学習あればお教えください。

中学1年の国語では、作文と読書に特化した授業を週に1時間設け、題材の探し方や表現などを学んでいます。家庭科では系列幼稚園の園児を招いての保育実習や、授業内での「認知症サポーター養成講座」受講を実施しています。教科書の単元に関する内容を実際に体験することで、教室での学びを実生活につなげていきます。
理科ではチームティーチングを取り入れ、実験や観察できめ細やかな指導を行っています。

Q 7-18:通塾している生徒さんはどのぐらいおられますか?

通塾率の調査は特に実施していません。中学生の通塾は少ないようですが、中学受験の時のご縁で、お世話になっていた塾の自習室に通うといった事例があります。高校2年の秋に部活動を引退した生徒が、受験モードに切り替えるために入塾したり、苦手克服のために冬期講習や夏期講習を利用したりすることがあります。

Q 7-19:その他、御校の学習の特色をお聞かせください。

聖園女学院では「掃除も授業の一環」として捉えています。人員の割り振り・段取り・協力など、清掃活動を通して学べることはたくさんあり、生徒と教員全員が一斉に取り組んでいます。

Q 8-1:いつ頃から大学進学を具体化していきますか?

高校1年の夏には大学教授の講座を受けられる「夢ナビ」が始まり、オープンキャンパスに足を運ぶ生徒も多くなってきます。秋には次年度の選択科目を決めるための面談もあり、いよいよ大学進学が具体化していきます。

Q 8-2:文系・理系はどの時点から分かれるのですか?

高校1年次までは全員が同一カリキュラムで学びますが、高2以降は自分の進路に必要な選択科目を担任と相談しながら組み合わせていきます。

Q 8-3:文系・理系に対応した選択授業について教えてください。

現在新カリキュラムを構築しているところですが、 現行のカリキュラムでは、高校3年生は選択A~選択Fの中から4つ以上選択することになっています。文系・理系ともに大学入試を視野に入れた実践的な授業を展開しています。

Q 8-4:大学進学サポートとしてどのようなものがありますか?

2020年度より支援体制を強化しています。学習習慣を確立できる「自習支援」、そして大学入試に対応できる実力を養成する「受験支援」は夜19時まで実施。安全な環境でしっかり勉強することができます。大学による校内説明会も数多く行われ、幅広い進路に目を向ける機会が豊富に用意されています。志望校の選定には担任・進路指導部長・学年主任がチームとなり、受験をサポートしていきます。
また2019年秋に、海外大学進学協定校推薦入試制度に加盟し、推薦入試制度を利用した海外大学進学支援がスタートしました。英検2級以上を取得している生徒はアメリカ・カナダ・イギリス・オーストラリアの50校に出願でき、合格後は4年間で卒業することができます。合格を保持したまま日本の大学を受験することも可能です。

Q 8-5:大学の指定校推薦枠にはどのようなものがありますか?使用基準は?

上智大学・青山学院大学・立教大学・学習院大学・立命館大学・聖心女子大学など、多数の推薦枠をいただいています。高校3年生前期の段階での評定平均や校内外の活動等を総合し、学校長が推薦します。

Q 8-6:付属/系列大学への進学状況についてお教えください。

南山学園は南山大学を中心に幼稚園から大学院までを擁するカトリック総合学園であり、聖園女学院はその一員です。このため名古屋にある南山大学にも太い絆をもち、大学教授による特別講座や学園内オープンキャンパスツアーなどを実施しています。学園内推薦も充実しており、2019年度は計38枠をいただきました。実際に進学した生徒はまだおりませんが、興味をもっている生徒やご家庭は学園内オープンキャンパスツアーに参加しています。

Q 8-7:付属/系列大学への進学に際し、学部をどう決めるのですか?

校内基準をもとに学校長が推薦し、面接による選考にて進学が決定します。学園内推薦枠は計38枠ですが、学部学科ごとに人数が割り当てられています。

Q 8-8:付属/系列大学以外の大学の受験は可能ですか?

可能です。

Q 8-9:付属/系列大学以外の大学受験を希望する場合、指導はして貰えますか?

希望の大学に合わせた進学指導を行います。

Q 8-10:付属/系列大学の推薦権を得ながら、他大学を受験できますか?

できません。

Q 9-1:外部主催/他校との連携イベント等への参加状況を教えてください。

2019年度秋以降の事例をご紹介します。 ・「TWICE AWARD」  ・グローバルリサーチワーク部門   (グランプリ,準グランプリ,優秀賞)  ・人間ドキュメンタリーワーク(グランプリ)  ・企業インターンワーク(優秀賞) ・えのすい水槽コンテスト(本選出場) ・全国野生生物保護実績発表大会(奨励賞) ・認知症サポーター養成講座(家庭科授業内) ・附属幼稚園児を招いての保育実習(家庭科授業内) ・藤沢市長との意見交換会 ・学校花だんコンクール(優秀賞) ・赤い羽根街頭募金

Q 9-2:短期留学の制度はありますか?

中3の1月から3月にかけてニュージーランドのオークランド市内にあるカトリック女子校に留学するプログラムがあります。語学力と学習意欲があり、自立を目指す生徒が対象です。2019年度から高校1年生を対象に、ニュージーランドのネイピア市内にあるカトリック女子校に留学する1年間のプログラムが新設されました。費用はそれぞれ150万円・300万円(事前・事後学習の費用含む)ですが、学校独自の奨学金制度があり、3ヶ月留学には8万円、1年留学には40万円を支給(返済不要)して、チャレンジする生徒を応援しています。

Q 9-3:海外研修はありますか?

高1の夏休みに2週間、藤沢市と姉妹都市であるカナダ、オンタリオ州ウィンザー市でホームステイしながら学べる体験型研修プログラムを実施しています。参加は任意ですが、毎年多くの生徒が語学研修および現地の高校生との文化・スポーツ交流やボランティア活動などを体験しています。
費用は約50万円です。
その他、スタンフォード大学、シリコンバレーでのSTEAMをテーマとした研修に参加することもできます。

Q 9-4:交換留学制度の制度はありますか?

AFSの優遇制度対象校になっています。(ホストスクール,ホストファミリーになっているため)聖園生が留学試験を受験する際、5~10%加点されます。なお、1年間の費用の目安は、150万円前後です。

Q 9-5:学校指定ではない留学を希望する場合の手続きは?

まずは校内の国際交流担当に相談し、手続きや必要書類の確認をしていきます。

Q 9-6:留学や研修以外に、学校として取り組んでいる国際交流は?

ネイティブの教員が昼休みと放課後に常駐し、国内にいながら留学しているような活動ができる部屋「Misono English Academy」があります。留学を目標としている生徒はもちろん、生徒たちは学年を越えて先生と英会話を楽しみながら海外の文化を肌で学んでいます。また、洋書に親しむ機会を増やすため、「Misono Bookworm Tree」というコーナーを高校棟入口に設置しています。

Q 10-1:卒業生さんに共通する美徳はなんですか?

他者を思いやる気持ちと、しなやかな強さでしょうか・・・聖園生は卒業してから礼儀正しさや配慮ある振る舞いで、お褒めにあずかることが多いようです。(本人たちは「在学中から当たり前にしている習慣を実行しただけ」という認識のようで、褒められることに驚いています)

Q 10-2:生徒のどのような様子を見た時に喜びを感じますか?

国語科T教諭より 「私は前に出るタイプではない」と遠慮がちに過ごしていた生徒が、自分の後押しをきっかけに自信を得て自らチャレンジするようになった様子を見ると、嬉しい気持ちになります。また、卒業生が「今の自分があるのは聖園の6年間があったからです!」と訪ねて来てくれるのは、教師冥利に尽きる瞬間です。 保健体育科A教諭より 「先生の言葉が支えとなった」「先生の姿を見て教員を目指した」という言葉をもらった時や、自分を超えた生徒の成長を感じた時などに教師冥利に尽きるという喜びを感じます。

Q 10-3:生徒が在学中に起業したいと言い出したらどう対応しますか?

まずは「起業したい!」の思いは否定せず、生徒の思いや考えにじっくり耳を傾けたいと思います。しかし本校は「生徒心得」にアルバイト原則禁止の項目があり、まずは学業優先の学校生活が送れるように環境をととのえています。そのため、在学中は今できる下準備に力を注ぐよう助言することになると考えています。

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