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昨年度入試結果・今年度入試概要
昨年度の入試結果、そして今年度の入試概要についてご説明を申し上げます。
昨年度入試結果報告昨年度の入試結果は、非常にありがたいことに、出願者は一昨年比で+84名・受験者も+88名と多くの受験生に受けていただくことができました。その理由のひとつは、一昨年に少し減った男子の受験生さんがまた戻ってきてくれたこと。そしてもう一つの要因は、都立中高一貫の方の併願となる「適性検査型入試」の回数を増やしたことです。これまでは2月の1日の一度だけだったのですが、昨年度から2日の午前にも入れました。この2つの要因で受験生が増えたと分析をしております。
その結果といたしまして――事前の質問でも「難易度が上がったので倍率が上がったのか」というご質問があったのですが、そのとおりでございまして、昨年度はすべての入試回における実質倍率が1.6倍。ちなみに一昨年度は1.32倍でしたので、やはり倍率と難易度が上がったと言ってよいだろうと考えています。
入試区分ごとの特徴ではそれぞれのおもだった入試区分ごとの特徴について見ていきます。
2月1日AM適性(2020)
こちらは、1日午前の適性検査型。
本校では受験者に、当日、他にどういう学校を受けますか?というアンケートを取っています。(ちなみにこのアンケートは入試の合否には一切影響を与えませんので、ぜひその点はご留意いただければと思います)
そのアンケートの結果、併願先としてはこんな感じになっています。これは今までとあまり変わらない傾向です。
2月2日AM適性(2020)
そして新設の2日の午前、こちらについても同様の傾向で、南多摩・立川国際・武蔵・三鷹・相模原――(2月)1日と同じような感じで受けてくださっています。なのですけれども、
こちらをご覧ください。本校は今まで南多摩さんの併願という位置づけが非常に強かったのですが、昨年度からはそれに加えて、立川国際さんを第一に考えている方がうちを併願で受けてくださるようになってきています。つまり、八王子中学校の適性検査型は、南多摩を受ける方に加えて立川国際さんを受ける方にとってもひとつの選択肢になりつつあるという状況でございます。
2月1日PM2科(2020)
(2月)1日午後の(併願校の)顔ぶれも、一昨年度までとそれほど大きく変わってはいません。強いて挙げるならば、国立の桐朋さんは一昨年の7名に対して昨年度は14名へと倍増しています。先ほど男子の受験生が増えたというお話をしましたが、ここと相関関係にあるのだろうと考えています。
そしてもう一つ、南多摩中等教育さんもおそらく本校の1日の午前で適性型を受けたお子さんがそのまま2科で受験する。ですので、都立をもっぱら考えている方についても、ぜひ本校を――午後は2科入試をやっていますので――選択肢のひとつとしてご検討いただければと、そんなふうに考えております。また、それの根拠となる色々なデータでございます。
今年度中学1年生の通学地域今年度の中学1年生の通学地域。これも大きな傾向に違いはありません。八王子を中核として同心円状に、中央線・京王線・横浜線。そして本校の特徴としては、山梨からの受験生・入学者も毎年おります。このあたりが本校の通学圏としての特徴と言えるでしょう。
今年度の入試についてそれでは今年度の入試についてお話をしてまいります。
まずは皆様のご興味・ご関心があるであろう、変更点から見ていきたいと思います。
今年度入試の変更点① 2月2日の午後入試(2科)を東大医進クラス入試へと変更
今年度、一番大きな変更点はこちらです。
2日の午後入試2科。昨年度は一貫特進クラスという入試区分でしたが、これを1つ上の「東大医進クラス」にします。
これは厳密に言えば”戻す”ことになります。一昨年度までは、2日の午後入試は東大医進クラスとなっていたものを、昨年度は一貫特進にしました。ですが、昨年度は受験生のレベルが非常に高かったので、その子たちに東大医進に受かる機会を提供したいという思いで、(今年度は)この一貫特進クラスという区分を東大医進クラスに戻します。
そうすると、定員を確保する必要がございますので。そういう理由から…
今年度入試の変更点② 東大医進クラスに「一般合格」を新設
今までは、東大医進クラスの正規合格者は全員何らかの形で特待合格――A特待、B特待と種類があり、後ほどご説明します――のみだったのに対して、一般合格、つまり特待ではない一般の合格を出すことで、東大医進クラスの合格者を増やします。
ということは、入学者も増やすということで、これは別の配信動画のクラス編成のところで細かいことはご説明しますが、つまり東大医進の合格の枠を一般合格をいれることで増やすというふうにご理解ください。
その結果として、東大医進を受けた場合の結果は、
・A特待(授業料と入学金の免除)
・B特待(入学金の免除)
・一般合格
・一貫特進クラスへのスライド合格
の4種類となります。
(従来はA特待・B特待・スライドという3パターンの合格だったところに「一般合格」が入ります)
それでは、それぞれ入試区分ごとに見ていきたいと思います。
東大・医進クラス入試(2月1日)
東大医進クラス入試、まず1回目は2月1日の午前(2科・4科)。そして同じく1日午前の適性検査型。これらは同時間帯におこないますので、1人の受験生が受けられるのはどちらかということになります。ですがそれ以降の入試は、すべて同じ時間帯には1つの入試区分しかございませんので、最大で、このあと出てくる回数分、受験生は出願・受験をすることができます。
東大・医進クラス入試(2月2日)
昨年度新設した、2日・午前の東大医進の適性検査型です。そして、このあとが変更点になります。
昨年度までですと、一貫特進クラスの入試区分でありました2日の午後入試を、東大医進に戻しました。ということは、一般合格もありますが、ここで特待合格になるチャンスがあるというふうにもご理解ください。
一貫特進クラス入試
東大医進クラスは全部で5回入試があります。それに対しまして、一貫特進クラスの入試は、2月3日の午後の2科、1回です。
昨年度、2日の午後と3日の午後に一貫特進クラスの入試があったので、「一貫特進クラスをもっぱら考えているのだけれども、そういう場合には、2日の午後から(今年度で言えば3日の午後1回を)受ければいいのか?」という質問がありましたが、結論を言います。それはちょっと違うかなと思っています。
というのは、例年、2日の午後とか3日の午後というのは、それ以前の入試で受験生が多くなればなるほど、狭き門になっています。ですので、ここから受けるというのは、やはり非常にリスクがある行為になります。
ですので、一貫特進クラスをお考えの皆さんにおかれましても、ぜひ、1日の午前から始まる東大医進クラスに、積極的にチャレンジをしてください。なぜかといえば、東大医進クラスは一貫特進クラスへのスライド合格というチャンスがありますので、それをぜひ考えて、とにかく1日の早い段階からの受験を一貫特進クラスをもっぱらに考えている方につきましても、お考えください。少なくともこの3日の午後から受けるというのは、そこまでの受験生が多くなれば危険を伴いますので、ぜひ1日の早い段階からの積極的な受験をお勧めしたいと思います。
特待生・スライド合格・チャレンジ合格先ほどから繰り返しておりますとおり、東大医進クラスにつきましては、今年度は、一般合格を出します。成績順に、A特待・B特待という順番で特待生を出していきます。A特待とB特待の違いは、ここに書いてありますように、A特待は入学金・授業料免除が、B特待は入学金免除です。
一般合格を出しても、東大医進はそれなりのレベルで合否判定をしますので、純粋な不合格を避ける、そのリスクヘッジにあたるのが、スライド合格になります。スライド合格というのは、東大医進クラスを受けて東大医進クラスが残念な結果に終わっても一貫特進クラスに受かる可能性が残っていますよということになります。
そしてこのスライドの逆にあたるのが、チャレンジ合格です。一貫特進クラス入試――今年では2月3日の午後ということになるのですが――こちらを受けて、得点順、そして事前希望制=インターネット出願の際にチャレンジ合格を希望すると答えた方のみを対象に、得点が良ければアップスライドと言っていいでしょうか、上に上がるチャンスが残っている。これがチャレンジ合格です。
ただし、このチャレンジに関して気をつけていただきたいのは、こちらは特待生の対象にはなりません。つまり、特待生になる場合というのは「東大医進を受けて、東大医進に成績上位で受かった場合」ということをぜひこの場で強調しておきたいと思います。
入学金免除規定、2科・4科合否判定方法入学金免除の規定です。そして2科4科の合否判定方法。こちらは後ほどまた別配信の動画で説明をいたします細かいことを説明いたしますのでここでは割愛をさせていただきます。
インターネット出願本校ではネット出願も普及して長いですけれども、出願に加えて合否照会、それから入学金手続きのすべてにおいてオンライン=ネットで手続きができるようになっています。(有効期間内という限定付きですけども)お好きな時間帯にお好きなタイミングでそれぞれ手続きをしていただけるようになっています。
以上、入試結果報告そして今年度の入試概要のご報告でございました。
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