ミニ特集「オープンスクールの見どころをお聞きしました」シリーズでは、オープンスクール/学校見学会/授業体験会などを実施する学校さんに、おすすめの見学ポイントや特に力を入れている点などをお聞きしていきます。皆さまのオープンスクール選びのご参考になりましたら幸いです。
シリーズ7回目は、玉川学園中学部です。9月26日(土)9:30~12:00に開催されるオープンスクールの見どころについて、中学部長の中西先生にお話を聞きました。
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17の講座から1つを選んで参加できる多彩なプログラム
―― 今回のオープンスクールではどのようなプログラムが実施されるのでしょうか?
中西先生:
学園の中学年校舎や理科専用校舎のサイテックセンター、広いグラウンドや体育館などの施設を利用して、体験授業を実施します。実験や体験を通して学び、玉川の雰囲気を感じていただけると思います。
―― たくさんの講座がありますね!特におすすめなのはどの講座ですか?
中西先生:
もちろんどれもおすすめですが…最新式デジタルプラネタリウムを用いての天文の講座やサンゴ研究、玉川の間伐材を使っての工作やTAPという玉川独自のアドベンチャープログラムなどは他ではなかなか体験できないので、面白いのではないでしょうか。
―― 天文講座、素敵ですね。
中西先生:
天文は本校の自由研究担当非常勤講師で、プロの星空解説員が担当しますので、ご興味のある方はぜひ体験してみてください。
アドベンチャー教育を取り入れた体験学習「TAP」
―― ところで「TAP」とは何でしょうか?
中西先生:
TAPとは「Tamagawa Adventure Program」の略称で、玉川学園が、幼稚部から大学まで導入しているプログラムです。アドベンチャー教育の哲学・手法を取り入れて、玉川の全人教育と統合した体験学習プログラムを言います。
―― アドベンチャー教育とはどのようなものなのでしょう。
中西先生:
山や海などの厳しい大自然の中でさまざまな活動に取り組むこと(アドベンチャー)には、自分と向き合うこと、難関にチャレンジすること、仲間と協力すること、達成感を味わうことなど、人間の成長に欠かすことのできない多くの体験が含まれています。アメリカでは1970年頃から、こうしたアドベンチャーが持つ価値を教育に取り入れる動きが実施されるようになりました。
玉川学園では、2000年に低学年校舎と幼稚部園舎に隣接する小高い丘(経塚山)にアドベンチャー教育のための施設を日本の学校で初めて設置し、専門のトレーナーから教育を受けるなど、ハード・ソフト両面から環境を整備してきました。
また、2018年に日本で初めてのチームチャレンジコースを設置して、新たな学びが生まれています。
―― TAPでは具体的にはどのようなことを実施するのですか?
中西先生:
最初に、簡単な出会いを目的とした活動を通して仲間づくりをします。その後、グループの発達に応じた活動を体験して、自身やグループの課題を発見し、問題を解決しながら成長を意識して学んでいきます。活動中にはチャレンジコースを使い、実際に困難な状況を作り、目標達成に向けた自身の取り組み方を通じて学びます。他にチャレンジコースを使用せずに実施するチーム課題の一例として、パイプラインという活動があります。写真にもあるようにパイプ型の道具を一人ひとりが持ち、仲間全員でコミュニケーションを図りながら協力して、アイテムを落とさないようにゴールまで運ぶ活動などがあります。
中学受験を考えてくださっている保護者の皆様から「小学部から上がってくるお子さんとうまくいきますか?」というご質問をよくいただきます。本校ではこのTAPを利用して、アイスブレーキングから始まり、身体を動かしながら仲間づくりを行っています。
クラブ活動の体験もできる
―― オープンスクールではクラブ活動の体験もできるのですよね。
中西先生:
はい。吹奏楽、野球、弓道、テニス、エアロビックなどはクラブ活動体験となります。基本的には教員が担当しますが、生徒がお手伝いに入って、説明したり指導したりもします。
―― 未来の先輩に会えるのは嬉しいですね。
中西先生:
そうですね。昨年も、野球の講座に参加したお子さんが「この先輩と一緒に野球がしたい!」と受験を決め、今は野球部に入って頑張ってくれています。
―― 本日はありがとうございました!