洗足学園中学高等学校 宮阪校長先生のお話・穴埋め式まとめノート③

この記事は、文化放送PodcastQRで毎週月曜日に配信されている「【中学受験】おおたとしまさの『校長室訪問』」の内容を、確認クイズ付きでWeb再録したものです。

配信内容の主要部分を書き起こすとともに、その一部を「穴埋め(ブルダウン式の三択)」クイズにしております。

番組を聴きながら穴埋めを完成させて、楽しみながら学校への理解を深めていただければ幸いです。

今回お届けするのは、
洗足学園中学高等学校(神奈川県川崎市)の校長である宮阪元子先生のお話(全4回)の第3回です。

※その他の回をお読みになる場合は、下記リンクをご利用ください。
第1回 第2回 第4回

番組の聴取は下記より↓↓

【大切なお願い】

※このWeb再録は、「【中学受験】おおたとしまさの『校長室訪問』」をより楽しんでいただくための取り組みとして、文化放送様の許諾をいただいて実施している特別企画です。

クイズを楽しんでいただいたあとは、ぜひページ末尾のアンケートフォームから、番組のご感想やリクエストなどをお送りください。

この企画を続けていくことができるかは皆さまのお力にかかっております。ご協力、どうぞお願いいたします!

※本テキストの著作権は、株式会社文化放送に帰属します。本テキストの一部または全部を無断で複写・複製することは法律で禁じられております。

Topics1:世界的な課題の解決に貢献するために

気候変動問題解決のために残された時間は少ない

おおたとしまさ氏(以下、おおた):
宮阪先生との対談も今回で3回目ということで、
(中略)今回は、宮阪先生が最近気になっているニュースもしくは社会課題についてうかがっていきたいと思います。どんなことが最近気になっていらっしゃいますか?


洗足学園中学高等学校
校長 宮阪元子先生(以下、宮阪):

もちろんコロナは大変な問題で、気になっています。

(そして同じく)世界史規模の災害として私が最近すごく気になっているのは、気候変動の問題も実は大きいですよね。

たとえばインドの大洪水や山火事の問題など、コロナが大変なのでちょっと(目に留まりにくいかもしれませんが)、そういうものも今すごく深刻な問題だと思うんです。いわゆる地球の――昔から言われていますけれども、環境問題。

確か昨年の「(1)」だったと思うんですが、(地球の)回復に残された時間はあと10年だという発表が研究者からありましたよね。去年それがあって、今年この状況で、ひしひしと、向き合っていかなければいけないのかなということを感じています。

<確認クイズ>
(1)に当てはまる言葉は何でしょう?





世界を舞台に能力を発揮し協働できる人が必要

おおた:
気候変動とか環境問題に対する人類の「持ち時間」が減っていくという中で、そこに出て行ってリーダーにならなければならない生徒さんたちを育てるという意味合いを考えると、先生っていかに責任重大な仕事なのかと(思います)。

宮阪:
はい。本当にそうだと思います。

おおた:
この課題に対して、洗足学園ではどういうふうに向き合っていらっしゃるんですか?

宮阪:
こういう問題に向き合うためには、もう私達が育ってきたような思考ではダメで、もう、全世界で協働していかなければならないわけですから。国も何も関係なく、そこでいかに自分の能力をきちんと発揮できて「(2)」できるかとか、他者と協力できるかとか、先見の明があるか、どんな発言ができるかというのが問われる時代だと思うんですね。

だからこそ私、中等教育(中学校・高等学校)の6年間はすごく大きいと思っています。
(中略)

<確認クイズ>
(2)に当てはまる言葉は何でしょう?





Topics2: 洗足での6年が終わった時に求められること

世界の人々と協働する時に必ず聞かれること

おおた:
(中略)中等教育が、これからの時代の新しいマインドセットを育てていく上でやはり重要なのではないかと。

宮阪:
そうですね。たとえば、「(3)」ひとつをとっても、同じ画像を見てもそこにピンと来るか来ないかは、それに対して「(3)」を持っているかどうか(で差が出てきます)。この時代ですから、情報は有象無象いっぱい流れます(が)、そこでアンテナがちゃんと張られていて必要なものを取る(ことができるかどうか)。

<確認クイズ>
(3)に当てはまる言葉は何でしょう?





宮阪:
あるいは(洗足学園での)6年が終わった後、今度はたぶん生徒たちは全世界の人と会議をしたり(するでしょう)。
その時に何を聞かれるかというと「(この問題に対して)あなたはどう(4)」と必ず聞かれると思うんです。
(中略)

<確認クイズ>
(4)に当てはまる言葉は何でしょう?





宮阪:
そして(そう)聞かれたときに何が期待されているかというと、その人のバックボーンがそこには絶対に関わってくるはずなんです。
日本で中学・高校の6年間を過ごして――色々な経験をして、色々な文化もありますよね――そのあなたはどう(4)と聞かれる。

それ(その質問)に答えられること、それが「(5)」の中で能力を発揮できるということだと思うんです。

<確認クイズ>
(5)に当てはまる言葉は何でしょう?





Topics3:中高の6年間で培っていく力

それぞれのバックボーンに基づく発言ができることが大切

おおた:
それぞれのバックボーン・それぞれの視点を持っている人たちが、それぞれの視点を持ち寄って複雑な問題に取り組んでいこうよ、ということができなければいけない。そのためには、何かグローバルスタンダード的な「みんなの正解」ではなく、その人のバックボーンに礎(いしずえ)を置いた視点から見えるもの、意見を発することができなければいけない。


宮阪:
はい。それが「(6)」を持つと思うんですね。

<確認クイズ>
(6)に当てはまる言葉は何でしょう?





中1から書く論文に見られる成長の過程

宮阪:
そしてそれを作るのが、やはり中学・高校の6年間で。

中1の時には中1なりに、たとえばSDGsの17の項目について、自分はどこに関心を持って、中学1年生なりにどこまで調べたり考えたりできるか(をやってみる)。今度はそれが次のステップ――中学2年生の活動につながっていって。

本校の生徒を見ていても、中1の時も論文みたいなものを今、書かせているんです。それが、中3で書く論文――うちは高校2年生でも書かせているんですけれども――(と比べてみると)本当に少しずつ、知識も増え、教養も増えて、視野も広がって、だんだん考え方も大人になり、他者の意見もあり、「(7)」いき――というその過程(が見られます)。

<確認クイズ>
(7)に当てはまる言葉は何でしょう?





宮阪:
その(実現の)ためには教科の知識もすごく大事になってきますし、他流試合で自分とは違う世界の人たちと触れ合うことも大事になってくる。だからこそ、この子たちが10年後、そういう問題に「(8)」力をつけていくと私は確信しています。

<確認クイズ>
(8)に当てはまる言葉は何でしょう?





論文を書くことで得られるもの

おおた:
先生たちが「あなたなら大丈夫!」と言ってくれたら、生徒さんたちも自信を持って「頑張ろう!」と――ますます頑張りたいという気持ちも出てくるでしょうね。

論文を中学生のうちから書いてというお話がありました。思春期というのはいわゆる哲学を始める時期ですし、内面的な成長もどんな学校にいても激しく進んでいく時期だと思うのですが、論文――何らかの視点を定めて、自分の考えを言語化していくというアウトプットのプロセスを経ることによって、思考にさらにドライブがかかるというか、自分の中に確たるものとして内在化していく、そういう効果はきっとあるでしょうね。

宮阪:
はい。それは絶対あると思うんです。(生徒たちは)色々考えていると思うんですけれども、自分が決めたものに対して、ひとつ、論文でも文章でも作り上げたことによって、それが、その人が「(9)」ものになると思うんですね。

<確認クイズ>
(9)に当てはまる言葉は何でしょう?





宮阪:
たとえば海洋プラスチックの問題について、なんとなく漠然とみんな(も)知っている(問題だけれど)、でも自分がそれを
2枚なり3枚なりのものとして仕上げたら、自分の言葉として語れるし、知識としても入っていく。だからそのそういう作業はとても(重要です)。

おおた:
本当ですね。先ほど先生がおっしゃったように、バックボーンがあって、そのバックボーンに礎を持っている視点から、どこからか借りてきた”借り物の言葉”ではなく、自分のなかからつくり出した、バックボーンから生まれてきた言葉として出てくるかどうか…

宮阪:
そうです。息吹を感じるというか、血肉を感じるというのでしょうか。
最初は借りてきたものでいいと思うんです。だって絶対どこかにある言葉とか思想(に端を発しているわけですから)。

でもそれを自分の中に入れて、「(10)」して、自分のものとしてまとめたことによって増えていくわけですよね。考え方が。

(後略)

<確認クイズ>
(10)に当てはまる言葉は何でしょう?





いかがでしたか?
洗足学園中学高等学校 宮阪校長先生のお話・次回(第4回)配信分のテキストは こちら からご覧いただけます。


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