この記事は、文化放送PodcastQRで毎週月曜日に配信されている「【中学受験】おおたとしまさの『校長室訪問』」の内容を、確認クイズ付きでWeb再録したものです。
配信内容を書き起こすとともに、その一部を「穴埋め(ブルダウン式の三択)」クイズにしております。
番組を聴きながら穴埋めを完成させて、楽しみながら学校への理解を深めていただければ幸いです。
今回お届けするのは、
香里ヌヴェール学院中学校・高等学校 (大阪府 寝屋川市)の校長、池田 靖章先生のお話です。
番組の聴取は下記より↓↓
【大切なお願い】
※このWeb再録は、「【中学受験】おおたとしまさの『校長室訪問』」をより楽しんでいただくための取り組みとして、文化放送様の許諾をいただいて実施している特別企画です。
クイズを楽しんでいただいたあとは、ぜひページ末尾のアンケートフォームから、番組のご感想やリクエストなどをお送りください。
この企画を続けていくことができるかは皆さまのお力にかかっております。ご協力、どうぞお願いいたします!
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Topics1:学校の概要
のびのびと学んで経験を獲得し、海外を含む多様な進路を実現
おおたとしまさ氏(以下、おおた):
それでは香里ヌヴェール学院中学校・高等学校の校長、池田 靖章先生にお話をうかがっていきましょう。池田先生、よろしくお願いします。
香里ヌヴェール学院中学校・高等学校
池田 靖章 校長先生(以下、池田):
よろしくお願いします。池田でございます。
おおた:
(中略)まず学校がどんなところにあるのか、最寄りの駅や周りの環境を教えていただけますでしょうか。
池田:
本校は大阪の北河内地域、大阪の北東に位置する地域にありまして、その一つの市であります寝屋川市にございます。駅で言いますと、京阪電鉄という大阪から京都に抜ける電鉄があるのですが、その電鉄のちょうど真ん中ぐらいに寝屋川市があって、そのひとつの駅である香里園(こうりえん)という駅から、大阪市内で言いますと20分ぐらいで行けるところですが、その香里園に本校は位置しています。
香里園からゆるやかに丘を登って行って、カトリック校ですので丘の上に建っておりまして、閑静な住宅街を抜けると本校が見えてきます。
おおた:
そういった閑静な住宅街を抜けた丘の上にあると、すごく絵が浮かびますが、最近の学校の様子はいかがでしょうか。
池田:
学校は、コロナが収束して、本当に活発になってきていると感じています。子どもたちも春先からこの夏にかけてはみんなマスクが取れてきて、3、4年前のあの姿が戻ってきているように感じます。
本校の校風と言いますか、学校としましては、いわゆる偏差値教育には依拠しないというか、カトリック精神に基づいて探究学習などをメインにやっている学校でございますので、すごくのびのびした子どもの様子がさらに見える、そんな状況です。
色々な学校、私学があると思いますが、色々ゴリゴリやるような座学の学校もありますし、うちのようにのびのびやる学校もありまして。(本校は)のびのびやりながら経験学習というか経験を獲得して自分の進路とか自分自身を見つめたりとかキャリアを構築していったりとか、そうすると、大阪では珍しいのですが海外の大学に行こうということで、コロナ禍もみんな行っていたのですが、実数でこの3年で20人以上行っているので、大阪には珍しい色々な進路を描く学校ですね。
おおた:
この3年で、実数で20人。それはすごいですね。世の中一般に「海外の大学にこれだけ合格しています」と国際系をうたっている学校ではひとりで7つも8つも合格している、実際に進学している人は一桁だなんていうことが(よくあり)、海外進学で有名と言われている学校でもそのようなものですが、実数で20というのはすごい数ですね。
池田:
ありがとうございます。
おおた:
先生からご覧になってヌヴェールの生徒さんたちって、どんな生徒さんたちと思われますか?
池田:
本校はもともと説明会とか入っていただける保護者の方には「偏差値を追い求める教育はうちはしません」と言ってご理解いただいて入ってきているので、本当にのびのびした子どもたちだったり、親しみやすい子どもたちが多いという印象です。
ただ、他校と比べてというので言うと、もしかしたら「なんで?」というのが多い子どもたちかもしれませんね。
おおた:
ああ、いいですね。そしてそういうことをはっきりと伝えた上で入っているわけですから、きっと保護者の方々もすごく理解があるのでしょうね。
池田:
はい、おっしゃるとおりです。おおたさんの本を読んでいらっしゃる保護者さんもたくさんおられるのですが。
おおた:
ありがとうございます(笑)
池田:
本当に子ども達が自分の意思で自己決定していくような学校でございますね。
おおた:
素晴らしいですね、ありがとうございます。
Topics2:沿革
シスターが作った学校の面影残る登録有形文化財の校舎
おおた:
のびのびした「なんで?」の多い学校ということですが、学校の生い立ちですとか、あるいはどんな方が作られた学校なのという歴史の部分をうかがっていってもよろしいでしょうか。
池田:
はい。本校は今年創立100周年になりまして、1923年にできた学校でございます。もともとヌヴェールという名前、フランスのヌヴェール相徳修道会というヌヴェール地域にあった修道会が作った学校でございまして、いわゆるシスターたちが作った学校です。
目標、校訓は、従順と純潔というのが、フランスですので、従順であるということと純潔であるということはカトリックの精神に基づいて従順と純潔という校訓があったり、あとは、大きなモットーとして、平和の天使を育成するというのがシスターたちの思いであり、その想いをくんで今も平和学習だったりとか平和をテーマにしたものがたくさんあります。
おおた:
平和の天使を育てる。1923年というと、関東のほうでは関東大震災があった時ですかね。
池田:
はい。
おおた:
その時にシスターたちがこの寝屋川の地に学校を作ろうというふうに。これは何かきっかけがあったのでしょうか。
池田:
当時フランスのカトリックの教会を含めた、宣教の意味も込めてですけれども、極東の日本に行こうと。当時はスペイン風邪とか色々あり、なかなか出航できずにいたのですが、1922年に神戸港に着きまして、大阪で教育を始めました。あとは、本校の建物とを作ったのがアントニン・レーモンドという日本のモダニズム建築の父と言われているレーモンドさんが作っておりまして、旧・帝国ホテルを作った人でもあるのですが、コンクリート打ちっぱなしの、1930年代に作られた学校でございますので、それもなかなか。今、登録有形文化財になっています。文化財のなかで学ぶ学校でもありますね。
おおた:
これはいいですね、素晴らしいですね。校舎が持っている不思議な波動みたいなものってきっとありますよね。よくわかりました。ありがとうございます。
Topics3:保護者様へのアドバイス
本当に子どもに合った学校は必ずあります
おおた:
そういった素敵な雰囲気の香里ヌヴェールさんですが、その教育のエッセンスを一般のご家庭でも取り入れる子育てのヒントやアドバイスのようなものをいただければと思うのですがいかがでしょうか。
池田:
僕たち香里ヌヴェールは、偏差値教育と何度も申し上げておりますが、それが、偏差値教育が必ずしも悪いとは思っていません。ただその教育とは一線を画して他にないような教育をつくろうということでコンセプトを作っております。他校さんでゴリゴリやる座学の学校さんから脱落した子たちも本校に編入してきたりとかして、その子たちってすごく(1)んですよね。
だから、子どもたちって必ず(1)ということを信じてあげることがすごく大事なんだろうなと思っています。
<確認クイズ>
(1)に当てはまる言葉の組み合わせは何でしょう?
(1)学校も必ずあると思います。
大阪は私学はそこまで中学校は多くないのですが、首都圏であればたくさんありますよね。色々な学校があるということを知ってほしいし、本当に子どもに合った学校が必ずあるので、それを一緒になって見つけてほしい、楽しみながら探してほしい、そう思っています。
おおた:
ありがとうございます。別の学校でうまくいかなくても環境さえ合えば、水を得た魚になれば、必ず伸びる。その子どもの潜在能力というか、もともと持っている力をまず親御さんが信じてあげることが大事だというメッセージと受け止めました。ありがとうございます。
校長室訪問、今回は香里ヌヴェール学院中学校・高等学校の校長、池田 靖章生生にお話をうかがいました。池田先生、ありがとうございました
今回の内容のご感想やコメントなど、ぜひお送りください。
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