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「労作」と「自由研究」で創造性と主体性を培う
創意工夫し、試行錯誤しつつ主体的に取り組む力を養う「労作」
「先生!朝礼台がこわれているから、僕が直すよ」――そんなふうに生徒さんが自発的に手を挙げる玉川学園は、創立以来、労作の中で各自が創意工夫をし、試行錯誤をしつつ主体的に取り組んでいくことを小学部・中学部・高等部で大切に実施し続けてきました。
自由研究
玉川学園では、小学部・中学部・高等部と段階的に創造性と主体性を養いつつ、考え、調べ、伝える力(=「学びの技」)を身に付けるカリキュラムを展開しています。
考え抜かれたカリキュラムと、蓄積され進化を続ける指導ノウハウ、そして学園内の豊富なリソースが一人ひとりの自由研究をサポートし、「学問」へと磨き上げていきます。
玉川学園の「自由研究」はここがすごい!
研究のスキルを再現可能な「技」へと昇華している
自由研究は昔からやっているけど、どうやるのが正解なのかよくわからない…。
やり方をちゃんと教わらないままで「研究をしなさい」「レポートを書きなさい」と言われても、どうすればいいのか見当がつかない… そんなふうに思っているのは、小学生のお子さんだけではありません。
学習指導要領では探究学習がますます重視される中、教育現場にはまだ、的確な指導ができる先生が少ないのが現状です。そんな先生方や、悩みを抱えた生徒さんのバイブルとなっているのが「学びの技 14歳からの探究・論文・プレゼンテーション」です。
玉川学園の9年生(中学3年生)が1年間かけて学ぶ、
・テーマの決め方
・物事を考える方法
・わからないことを調べる方法
・自分の考えをわかりやすく正確に伝える方法
などが、中学生でも読めるようにわかりやすく、しかも丁寧にまとめられています。
このように言語化・体系化できていることからも、玉川学園の「学びの技」の洗練度がわかります。
どうすれば主体性を持って研究できるかを研究し尽くしている
玉川学園は、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定されてから、現在14年目を迎えています。
そして、現在の研究開発課題はこちらです↓
主体性を涵養し、社会的責任を配慮した「社会との共創」を実現できる教育
「学びの技」を極めた玉川学園であっても、数年前は、主体的に活動しない生徒さんの増加に悩んでいました。
そこで、ルーブリックの作成やアンケート、振り返りシートの作成など、さまざまな工夫を行いつつ、生徒さんたちが「どうすれば主体性をもって自由研究に臨めるようになるか」を研究し続けてきたのです。
指導教員の専門以外の研究テーマにも玉川大学との高大連携で対応
生徒さんの主体性を重視して研究テーマを選択する場合、指導教員の専門分野以外の研究テーマとなる可能性も多々あります。玉川学園ではそのような場合、高大連携で解決方法を探っていきます。
実施過程で生徒さんは、生徒同士や指導教員、玉川大学の研究者などとディスカッションを行います。
その中で、研究の本質や今後の研究の道筋を考え、試行錯誤して自ら答えを導きだすことの楽しさに気づき、達成感を得ながら、研究に対して主体的に動けるようになっていきます。