一からわかる国際バカロレア(IB)

最近、ニュースでも見かける機会が増えた「国際バカロレア(IB:International Baccalaureate)」。
それっていったい何?という素朴な疑問から、なぜ日本が今IB認定校を増やそうとしているのか、そして、中学受験生の親御さんとして確認しておきたいことなどをまとめてみました。

当サイト・オンライン合同学校説明会の中で、MYP・DP両方のプログラムを提供している開智日本橋学園さんと玉川学園さんのお話も掲載しています。両校に共通していることや異なる点など、知っているようで知らなかった情報もきっと含まれていると思いますので、ぜひ最後までご覧ください。

国際バカロレア(IB)とは

IBってそもそも何?

親御さんの仕事等の関係で複数の国で学ぶお子さんの学びを保証するために作られたんだね。

IBが目指すものとは

IBプログラムが目指す「国際的な視野をもつ人間の育成」がより具体的なことばで語られています。

「IBの使命」を具体化したものが…

各学習者像の具体的な説明については、こちらをご覧ください。

IBプログラムの種類と対象年齢

IBプログラムには現在、DP(16~19歳対象)のほかに、PYP(3~12歳)・MYP(11~16歳)、IBCP(16~19歳)があり、日本ではIBCPを除く3種類(PYP・MYP・DP)が提供されています。

中学受験にかかわりがあるのは「MYP」と「DP」ですね!

当サイトの参加校さんのうち、MYPとDPの双方を提供しているのは、開智日本橋学園さんと、玉川学園さんです。

なぜ今、日本でIBが注目されているのか

日本政府はIB認定校拡大に取り組む方針を表明している

現在は、認定校を「2022年度に200校」へと増やすとの目標が掲げられています。

日本がIB認定校を増やそうとする理由①

(世界で活躍する)「グローバル人材の育成」を目指していることが、大きな理由です。

参考資料として下記をご覧ください。(クリックで拡大します)

資料なかほどに記載されている「導入の意義」①グローバル人材の育成、②国際的通用性 を見るとわかりますね。

日本がIB認定校を増やそうとする理由②

全人教育を掲げるIBの教育カリキュラムと、日本の教育政策の方向性は親和性が高いのです。

参考資料として下記をご覧ください。(クリックで拡大します)

出典:「国際バカロレアを中心としたグローバル人材育成を考える有識者会議」 中間取りまとめの概要 p.1

資料右上の表「学習指導要領が目指す資質・能力」と「国際バカロレアの学習者像」の対比をご覧ください。IBの「学習者像」の具体的な説明をお読みいただくと、両者が似通っていることがよりわかりやすくなるかと思います。

Q&A ~ 玉川学園(IBクラス)・開智日本橋学園の両校にお聞きしました

日本の学習指導要領との関係は?

「世界のどのような場所や文化圏においても継続して受講可能」ということは、日本の学校で習う内容は学べないのでは?

いえいえ、そんなことはありません。
玉川学園さん(IBクラス)と開智日本橋学園さんの回答をご覧ください。

玉川学園(IBクラス)は…

玉川学園のIBプログラムは、国際バカロレア機構が認定するプログラムと文部科学省の定める学習指導要領に則った教育課程のプログラムが融合したものです。そのため、日本語の学習にも重点を置き、音楽祭や体育祭などの学校行事にも参加します。

Tamagawa Academy IB Programmes MYP (動画)より

開智日本橋学園は

本校はIB認定校であると同時に、日本の学校教育法第1条で規定されている「一条校」でもありますので、日本の学習指導要領とIBが定める要件の双方を満たす教育課程を実施しています。ただし、その学び方/学びの方法が異なります。日本の学習指導要領で学ぶべきとされている知識を「主体的・探究的な」方法で学ぶのが、開智日本橋学園の教育なのです。

開智日本橋学園中学校「生徒の主体性を伸ばすための教育手法 ~IB教育とは」より

英語だけで学ぶことになるの?

中学生からすべて英語で学ぶことになるのでしょうか?

MYPプログラムは「どのような言語でも提供可能」ですので、学校によって異なります。

玉川学園(IBクラス)は…

MYP(Middle Years Programme)とDP(Diploma Programme)の双方を英語で履修できる一条校は首都圏では玉川学園のみです。

玉川学園中学部「玉川学園のIB教育」より

玉川学園のIBプログラムはMYPからDPへ続く中高一貫体制のもと、授業はIB公用語のひとつである英語で行われます。MYPのカリキュラムは、IBの概念・学習法を学ぶとともに、高度な英語力が求められるDPでの学習を効果的に修めることができるように、言語スキルの向上に重点を置き、生徒の英語能力に応じた習熟度別英語学習プロセスが組まれています。

Tamagawa Academy IB Programmes MYP (動画)より

開智日本橋学園は

入学当初から英語で学習するのは「グローバル・リーディングクラス(GLC)」のみで、他の2コースは徐々に「英語で学ぶ」力を培っていきます。

詳しくはこちらのページの「英語で行う授業(コースごとの違い)」をご参照ください。

語学力に不安がある場合、サポートしてもらえるの?

語学力の面で、授業についていけるのかが不安なのですが…

玉川学園さんには下記のようなサポートがあります。

English Morning Support

  • 英語および日本語のサポートが必要な生徒を対象に毎朝授業前に開講
  • 各教科で使用するキーワードや文法の予習・復習を行う

Study Hall (SH)

  • 様々な教科分野の学習をサポートするため毎日放課後に開講
  • 曜日ごとにテーマの教科が設定されているため、疑問がある場合や追加で学習をしたい場合は教科担当の教員に質問することが可能

MYPを学んだら必ずDPに進むの?

MYPを履修した後は必ずDPに進むことになるのでしょうか?

学校によって異なります。
玉川学園さん(IBクラス)と開智日本橋学園さんの回答をご覧ください。

玉川学園(IBクラス)は…

MYPを修了する生徒たちは、ほとんどの生徒たちがDPに進んでいきます。

玉川学園中学部 IBクラス学校説明会より

開智日本橋学園は

開智日本橋学園では、1年生~4年生(高校1年生)の4年間は、LC・DLC・GLCすべてのコースの生徒がMYP(Middle Years Program)で学びます。(中略)5年進学時には自身の望む進路に適したコースを選択することになります。詳しくは開智日本橋学園のホームページをご覧ください。

開智日本橋学園中学校「生徒の主体性を伸ばすための教育手法 ~IB教育とは」より

こちらもご覧ください

開智日本橋学園中学校

玉川学園中学部